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2017/10/17

山小屋のブランディング戦略

  <圧倒的なTシャツの品揃え>
20171010dsc04573b 北アルプスに女性に圧倒的人気の山小屋があります。「もう一度泊まりたい山小屋No.1」子供を連れたファミリー登山客が多いのもこの山小屋の不思議です。その名は燕山荘、山小屋から片道30分のところに標高2,763㍍の燕岳があります。宿泊客の多くが山頂を目指すのではなく、燕山荘を目指して北アルプス三大急登の一つと語られる合戦尾根を登るのですから不思議です。槍穂高連峰、裏銀座の縦走路、立山連峰から後立山連峰を見渡す扇の要の位置にある山小屋ですが、登山者の多くはこの眺望は二の次、三の次燕山荘を目指して登るのです。
  

 20171010dsc04578b15年ほど前に初めて宿泊して以来、他の山小屋とは違う趣に注目していた山小屋ですが、訪れる度に従業員のサービスの向上に驚かされます。今回4年ぶりに訪れるとまた新しい発見があります。圧倒的なTシャツの品揃え、試着用まで用意しているのですから驚く、街場の店ではなく山小屋ですからね。
 気に入ったデザインのTシャツを見つけたので、大阪の孫娘の土産にと思ったのです。色は三色、サイズはSS、S、M、Lと揃っています。しかしちょっと小柄の十才の孫娘には流石にSSでも大きそう。
<多彩なお土産グッズコーナー>
20171010dsc04576b_2 躊躇して買わない理由を探している自分がいる不思議。ところが朝食開始を待つ時間、しばし眺めていると、なんとJS,JM、JLがあるんです。一つのデザインで、なんと3色✕7サイズ計21種類の在庫がある、これでは買わない理由はすべて潰されてしまいます。
 キーホールダーやバンダナの品揃え、売店の女性の一言「この絵葉書私が撮った写真なんです」とさりげない一言。
 ロゴをデザインしたり、キャラクタグッズをただ並べるのではないんです。下山後Tシャツを着る、キーホールダーを身につける、ロゴマークを見るたびに、痛かった足のことは忘れて燕山荘の接客を思い出す、ついでにきれいだったご来光、雲海に浮かぶ槍ヶ岳を思い出します。思い出す度に、今度はAさんと夏にと心に刻むことになり、友達に「ねえねえ燕山荘は・・・」と語ることでさらに己れの心に刻むことになります。
                                     <孫娘へのお土産>
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母とと子の登山者、若いカップル、若い女の子のグループと他の山小屋には見られない登山者なのです。燕岳は百名山ではないので、百名山ツアーの団塊の世代の登山者は登ってきません。百名山にリストされている山の周辺の山小屋は、団塊の世代が古希を過ぎる2~3年後百名山ツアーも激減するでしょうし、百名山ツアーの登山者は100山の制覇に追われてリピートも期待できません。 整備された北ア三大急登の登山道は次代を担う若い人たちの賑わいが続くことになるでしょう。ザックにキーホールダーをつけ、ロゴの入ったTシャツを身に着けて。
 ブランド戦略といいロゴやキャラクターをデザインしてグッズを作っても客単価アップを意識した、戦略という名の心の内が透けて見えるお店が多いのですが、ここ燕山荘は、長年コツコツと積み上げた結果がブランディング戦略に合致していたのです。ここが山小屋かと驚く徹底ぶりです。
<燕山荘>
 http://www.enzanso.co.jp/

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