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2020/05/16

書名「生物の世界」今西錦司著 <7日間ブックカバーチャレンジ第一日>

<7日間ブックカバーチャレンジ1日目>
 15年前に山口県下の後継者育成講座で縁のできた若い中小企業の後継者、35歳で事業を承継して10年を過ぎようとしています。10年の経験がこの難局を乗り切るのに生きています。その次代を担う青年経営者古田陽介さんから回ってきたバトンを引き継ぎました。
書 名「生物の世界」
著 者 今西錦司
出版社 講談社文庫
初 版 1972年1月       
Jpeg  1941年、日米開戦前夜、著者にとっては召集を覚悟しての遺書のような書です。僕が手にしたのは、1973年ニクソンショックから石油ショックへの流れ、日本人に価値観の転換を迫る激動の時でした。まさに”今ここ”のよに。 当時30才、中小企業の原価管理担当、論理的、合理的思考の石頭で社内で「生産性!」「効率!」「コストダウンこれあるのみ!」と声高に叫んでいました。ある時研究所の管理職に呼び出されて、お説教を食らいました。「何を馬鹿なことばかり叫んでいるのだ!」「これを読め!」と。昔の日本企業は組織に関係なく先輩が後輩を積極的に教育してくれていました。
 生命の発生進化についてこう著されています。「生物は空間的に構造的であり、時間的に継起的な存在である」と。「もの『と』こと」の間を生きていると。そしてさらに驚いたのは以下の下り。
 「生物の起源は次の二つの内のどちらかを選ぶより他に考えようはないのである。一つは無生物の世界に生物が偶発した、したがって生命もそのときに偶発したとするものであって、それは無が有に変換した、たった一度でよいが、この世界の歴史においてそのときには無が有に変換するようなことが起こったという考え方である。いま一つの考え方というのは無から有は生じない、無生物と生物というから無と有ということになるが、無生物だってこの世界の構成要素である以上構造的即機能的な存在である。その無生物的構造が生物的構造に変わり、無生物的機能が生物的機能に変わるということが無生物から生物への進化であった。これと同じように解釈するならば生命だって無から偶発したものではなくて、やはり無生物的生命が生物的生命へ進化したものだということになる。」と。
 宇宙創成143億年、地球誕生以来46億年、生命誕生から38億年と連綿と途切れることなく「いのちの活き」が、空間的(構造的)時間的(継起的)に繋がっているとあります。
 宗教的には、縄文的に「森羅万象に神宿る」、仏教的に「山川草木悉有仏性」と、科学と宗教も薄皮一枚の違いしかないというのですから驚きです。
 それまでのダーウィンの進歩史観、二元論史観、直線的時間観をかなぐり捨てて、棲み分け進化論、共生史観、生態史観、循環的時間観へと己れ自身が進化(変態)を遂げる契機となった貴重な一冊です。
 ポスト・新型コロナ社会を如何に生きるか、日本人も今度こそ進化(変態)を遂げたいものです。
 このムーブメントのルールを無視した長い解説になってしまいました。ご容赦ください。
<棲み分け進化論で考える>
【目的】
●読書文化の普及に貢献するためのチャレンジ
●参加方法は好きな本を1日1冊、7日間連続投稿する
【チャレンジのルール】
●本についての説明はナシで表紙画像だけアップ
●その都度1人のFB友達を招待し、このチャレンジへの参加をお願いする。

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