2018/06/04

映画「万引き家族を観て」-「家族とは何か?」・「本質とは何か?」-

 昨日(6月3日)都心に出なければ観ることができないと思っていた映画が二日間だけ隣町で先行上映されると聞いて慌てて出掛けた。そして映画館を出た。家内の第一声が「パルム・ドール賞をもらったというけど、フランス人にわかるのかなぁ」。映画のテーマは“今ここ”の日本人家族の物語に観えるが、「家族とは何なのか?」人間社会の家族の普遍的な本質を、日本社会の家族にまつわる“今ここ”の諸々の現象を社会現象としてではなく、生のままの家族の有り様として提示することで、表現した物語だと思う。もう一段階普遍的にいうと観客に「本質とは何か?」を問いかける物語でもあるのではないか。今この日本列島に生きる我々に「『本質とは何か?』を問うこと」を問いかけているようにも思える。

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2017/10/21

「内部留保課税」は非富裕層へのリップサービス?、それとも簿記の原理を知らない言説か?

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1.「いのち」に課税できるのか
大企業の内部留保が300兆円と増殖していることからこのところ内部留保課税を掲げる政治家や経済評論家が出現して、様々な意見が噴出しています。ですが、これは賃金減少に苦しむ非富裕層へのリップサービスのひとか、真面目に提起しているとすれば、複式簿記の構造を知らない無知のひとの言説です。図のように複式簿記は4象限になっています。右(貸方の合計と左(借方)の合計は必ず一致するのです。
 
 第一象限には「負債・資本」、第二象限には「資産」、第三象限には「費用(利益処分を含む社外流出)第四象限には収益(売上等)が記載されています。
上下二つに切断して、第一、第二象限を貸借対照表(以下B/S)、第三、第四象限を損益計算書(以下P/L)命名されています。

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2016/06/10

目標達成力と目的思考力

 マスコミは舛添都知事の金銭問題で持ちきりです。ですがこういう批判に同調していては、他者を己れの鏡とすることはできないと思うのです。今の日本を映した姿として提示された問題でもあると思うのです。「他者は己れを映す鏡」ですから。 
 目標達成力と目的思考力という視点から見るとこの問題を「己れの姿を映した鏡」として捉えることができるのではないでしょうか。

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2016/05/14

パナマ文書に見る合法と非合法の狭間

パナマ文書に掲載されていた企業名、個人名がインターネット上に公開され話題を撒いています。日本でも一流の企業名、一流の方々の個人名です。皆さん余裕綽々とテレビカメラの前で釈明しています。異口同音に「合法です」「ビジネスの一環です」と流石に優等生的弁明です。

 これらの報道を見ていて、ふと、リーマンショック直後の或るパーティでの私的会話を思い出しました。CDSバブルが弾けリーマン・ブラザースを筆頭に世界の大金融機関が弾け飛んで世界経済は大混乱しました。時を同じく、日本では牛肉偽装事件で大騒ぎしていました。ファイナンス系の学者Aさんと、ファイナンスど素人の僕との乾杯の合間の短い会話です。以下ファイナンス系の学者さんをA、僕をBと略して会話を再現してみました。

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2015/07/07

お奨め書名「帳簿の世界史」ジェイコブ・ソール著

書名「帳簿の世界史」
著者 ジェイコブ・ソール
出版社 文芸春秋
 今東芝の粉飾決算問題もあり、時宜を得た一冊です。1929年の大恐慌、リーマンショック、世界経済を揺るがす大事件でも公正を期するはずの会計監査法人も総掛かりの粉飾決算が明らかになっています。にもかかわらず帳簿(複式簿記)の重要性はますます高まっています。腰巻きには「権力とは財布を握っていることである」とあります。今時のギリシャ問題の本質もこの腰巻きの一行に象徴的に表れています。ユーロに加盟した瞬間に加盟国は国家としての権力を手放していたのです。自由に離脱する術はないのです。古代ギリシヤ悲劇は神々の悲劇ですが、現代のギリシャ悲劇は直接的にギリシャ庶民の悲劇です。日本の庶民層にとってもいつか来る我が身の姿かもしれません。  

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2015/01/31

<棹秤を自分で持つ>

  2015年1月22日(金)ECB(欧州中央銀行)が向こう一年半の間に150兆円余のユーロの量的緩和に踏み切ると報道しています。日銀の黒田マジックを追うこと2年、FRBのQE3を追うこと6年、これで経済先進国のすべてが大量の通貨を増発することになりました。量的緩和とは大量の紙切れ通貨の大量増発ですが、先を行くFRBは年央にも増発した米ドルの圧縮をはじめると噂されています。この量的緩和に共通しているのは、目標を物価上昇2%、紙幣の増発は中央銀行が国債を買い込むという手法を使っていることです。

<国債マイナス金利広がる>2015年1月24日日本経済新聞記事

http://www.nikkei.com/article/DGXLASDC23H0C_T20C15A1EA2000/

 この記事にみられるように国債の金利がマイナスで取引されています。これは各国中央銀行が額面より高い価格で国債を買い入れている、つまりそれだけ中央銀行が含み損を抱えつつ量的緩和をしているということを意味しています。物価上昇目標2%が実現しなければ(恐らくしないでしょう)いずれその含み損が現実のものとなり国の負債として表に現れるというわけです。

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2013/10/29

「偽装」か「誤表示」か?どちらでもいいこと

阪急ホテルの食材偽装がマスコミを賑わしています。社長は「<誤表示>であって、<偽装>は無かったが、<偽装>と疑われてもいたしかたない」とお客様(消費者ではない)には開き直っていながら、ブランド価値を傷つけた、早急に回復したいと、社内向けには辞任すると驚きの記者会見をしています。

 このテレビ報道を見て、会田雄次著「日本人の意識構造」の一節、「焼け野の雉子の真相」を思い出しました。日本人の戦う姿勢を皮肉った譬え話です。「焼け野の雉」は野火の焼け跡を歩くと母雉が焼け死んでいる、それを取り除くと、下から雛がピヨピヨと鳴きながらでてくる姿、親が子を守る尊い姿のことです。「わたしたちの家庭を守るとか職場を守る、企業を守る、あるいは国を守るといった守備姿勢というものの精神構造は・・・・・背を外部に向けうつ向き、内側を向いて守るという形になる」と書いています。今から43年前、1970年に出版された著書です。みずほ銀行の頭取のテレビ映像に映る姿も同工異曲、グローバリゼーションの時代だ!、世界で戦う時代だ!と日頃若者を鼓舞している企業リーダーの姿とは似ても似つかぬ姿勢に見えます。

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2013/09/21

映画「許されざる者」を観て

映画「許されざる者」を観にいった。記憶に残る、クリント・イーストウッド監督の名作「許されざる者」の日本版だ。名作だけに簡単になぞるわけにはいかないだろうに。と思いつつ映画館に入る。毎々チケットと同時にパンフレットを買うことにしている。家内からはいつも「どうせ読まないのに」と笑われるが、老中になるとシルバー割引とかで二人で2,000円、小さな町の映画館の中、観客はいつも数えたら両手が余る、いつも上映してくれていてありがとうだ。だから感謝を込めて毎々パンフレットを買ってささやかだが、客単価アップを応援する。

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2013/08/26

映画「風立ちぬ」を観て-

「風立ちぬ」は堀辰雄の小説を想像して、といっても微かにしか記憶に残っていないのだがタイトルからは気がすすまなかった、だが宮崎駿監督作品とあっては観ないわけにはいかない。
 映画館を後にして家内と首をかしげることしきりだ。「監督は何をいたいのか?」小川のせせらぎ、紙飛行機を運ぶ風の匂い、映像は相変わらず繊細で美しい、堀越二郎と菜穂子若い二人の愛情も細やかで美しく、その純愛に、枯れたはずの老中の僕も、思わず胸キュン、涙がホロリだ。しかし?しかし?
 この、きな臭い日本の今ここで、宮崎駿フアンのひとりとして、まさか戦争を美化し、ゼロ戦を美化したとは思いたくない自分がいる。 

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2013/08/03

今読む堤未果著「(株)貧困大陸アメリカ」

書 名 「(株)貧困大陸アメリカ」
著 者 堤未果
出版社 岩波新書
 著者の今回のルポは主としてアメリカの農業の現状です。P105に「遺伝子組み換え作物で消費者の健康や環境に被害が出ても、因果関係が証明されない限り、司法が種子の販売や植栽停止をさせることは不可とする」とあります。2013年3月28日、オバマ大統領の署名によって成立した法案の一節です。別名”モンサント保護法”というのだそうです。巧妙に包括予算割当法案の中の第735条として紛れ込ませて成立させているといいます。
 日本人がこの一節を読んだ瞬間に、この一冊すべてを読む義務を負うのではないでしょうか。今回の参院選挙で日本国民は、己の投票行動の如何にかかわらず安倍政権に長期安定政権のお墨付き与えてしまいましたから。ねじれているからこそ参議院の存在価値があるにもかかわらず、「ねじれは悪いこと」というプロパガンダに洗脳されて。

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